こっせつ 骨折 [猫]

概要

骨が折れたり、ひびが入った状態をいいます。
骨折は体のどこの骨にも起こります。

基礎知識

猫の骨折は様々な場所で起こりえます。
多く見られるのは、骨盤・大腿骨(太もも)・脛腓骨(膝から下)・橈尺骨・頭蓋骨・下顎骨などです。

原因

代表的な原因として外傷によるもの、病気によるもの、年齢によるものなどがあげられます。

外傷性骨折
大きな力が加わることにより起こります。
・ベランダからの落下
・飛び出しによる交通事故
・ほかの猫との喧嘩
・ドアに挟む など

病的骨折
骨の病気などが原因で骨が弱くなることで起こります。
・腫瘍
・骨髄炎など骨の病気 など

疲労骨折
高齢期に同じ姿勢で過ごすことにより、骨に負担がかかりすぎてしまい起こります。

症状

猫の骨折は、交通事故や落下事故といった大事故で起こることが比較的多く、その場合は内臓も傷ついているなど、ほかの怪我を伴うことがあります。
猫はどんなに痛くても症状を隠すことがあり、わかりづらいことがあります。

症状としては以下のようなものがあります。
・腕(足)をひきずっている
・骨折箇所を舐めている
・明らかに腫れている
・歩けない
・ぐったりしている

落下事故などを目撃した場合は必ず動物病院を受診して骨折していないかの検査をする必要があります。

検査・診断

身体検査とレントゲン検査により診断します。
どの位置がどのように折れているかを詳細に把握して治療の計画を立てる必要があります。

治療

骨折の治療は以下のとおりです。

骨折部位、骨折の仕方、年齢、性格、全身状態などを考慮しながら治療方針を立てる必要があります。また、原因となるほかの病気がある場合には先にその治療が必要になることもあります。

外科治療
〇プレートとスクリュー
小さなプレートをスクリューで固定します。

〇髄内ピン
細いピンを骨の中に入れて固定しますが単独で使用することは少ないです。

〇ワイヤー
骨の外側からワイヤーをかけますが単独で使用することは少ないです。

〇創外固定
皮膚の外側から固定具を設置します。

そのほか
〇ギプス固定
折れた骨を引っ張り伸ばした状態で固定します。外科治療後に固定のためにも使用します。

〇再生医療
骨がくっつくのを早めるために手術の一環で取り入れることがあります。


骨折後に時間が経ってしまうことで癒合不全(骨がずれてくっついてしまう)を起こしてしまい、治療がさらに困難になったり後遺症が残ってしまう恐れもあります。
まれに、野良猫などは骨折後に無治療でいてもそのまま生活できていたり、骨が曲がった子などを見ることがありますが、必ず適切な治療が必要です。

病院探しのポイント

・かかりつけの病院がある場合は、まずかかりつけ医に相談しましょう。

・複数回の通院や長期の入院が必要となる場合があるため、アクセスの良い病院だと通う際の負担が少なく済むでしょう。

・ネコちゃんのストレスを軽減するために、アクセスの良い場所にキャットフレンドリーな病院があるか探してみるのもよいでしょう。

予防

誤って落下や飛び出しが起きないように対策をする必要があります。
・玄関や扉に脱走防止ゲートを設置する
・ベランダには出さない
・ベランダに脱走防止ネットを設置する

犬と異なり高いところに登れてしまいますので、高さを考慮した対策が必要です。また、飼い主さんがベランダや外へ出る際は、必ず猫をほかの部屋に入れてから出るなどの習慣づけも効果的です。

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監修

アイペット損保 獣医師チーム
アイペット損害保険株式会社

獣医学科卒業後、動物病院にて小動物臨床に従事。現在はアイペット損保に勤務。
全員が獣医師であり飼い主/ペット栄養管理士の資格取得

アイペット損保を通じて、飼い主さまがにワンちゃんネコちゃんと幸せに暮らすための情報をお伝えしていきたいと思っています。


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