がいびこうきょうさくしょう 外鼻孔狭窄症 [猫]

概要

短頭種の猫で時折みられる短頭種気道症候群の一つで、鼻の穴(外鼻孔)がとても狭い病気です。

基礎知識

ペルシャ、ヒマラヤン、スコティッシュフォールド、バーミーズ、ブリティッシュショートヘアなどの短頭種の猫で発生が多いとされています。

原因

短頭種は鼻が短くなるよう人為的に作られてきた歴史を持つ品種が多く、生まれつきの構造が原因となります。

症状

息を吸う時のいびき音が特徴です。睡眠時や安静時にはあまり聴取されませんが、興奮時や運動時に顕著ないびき音がみられます。
水っぽい鼻水と共にくしゃみをすることも多くみられ、重度なものでは開口呼吸をする場合もあります。

検査・診断

品種、顔つき(外鼻孔の形)、症状より診断します。

治療

外鼻孔狭窄症の治療は以下のとおりです。

外科治療
外鼻孔狭窄症の最も有効な治療法は、外科治療です。
狭くなっている部分を外科的に楔形に切除して、外鼻孔の形を整えます。
ただし外科治療を行う場合には、そのほかの短頭種気道症候群の有無を鎮静または麻酔下であらかじめ確認する必要があります。

病院探しのポイント

検査や治療のために設備が整っている病院を紹介されることもあります。まずはかかりつけ医に相談しましょう。

予防

残念ながらこの病気の予防法はありません。

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部位

監修

獣医師 福永めぐみ
フクナガ動物病院
獣医師

日本大学生物資源科学部獣医学科を卒業後、横浜市内の動物病院にて小動物臨床に従事。
現在はハバニーズのマフィンくんと共にフクナガ動物病院に勤務。
日本獣医循環器学会、日本獣医がん学会所属。
ペット栄養管理士の資格取得。


フクナガ動物病院ホームページ

https://fukunaga-ah.com/