くらみじあかんせんしょう クラミジア感染症 [猫]
概要
クラミジアという細菌の感染により、結膜炎などの症状を引き起こす病気です。
基礎知識
人を含む多くの哺乳類と鳥類にも感染します。
原因
クラミジアは感染した動物の分泌物や排泄物に排出され、口や鼻を通して感染します。子猫は母猫から感染し、目が開く前から結膜炎になることがあります。
症状
主な症状は結膜炎で、目の充血や腫れ、透き通った目ヤニや粘液状の目ヤニがみられます。症状は片目からはじまり、次第に両目にでるようになっていきます。鼻水やくしゃみ、咳などの症状がでることもあります。
6週間ほど症状が続いたあとに自然に落ち着くことが多いですが、再発もあります。
検査・診断
身体検査、目の検査、細菌培養検査などを行います。結膜の状態を確認したり、結膜の表面を拭ってクラミジアを培養したり、クラミジアの遺伝子を検出することで診断します。
治療
クラミジア感染症の治療は以下のとおりです。
内科治療
抗生剤
細菌感染に対して有効です。再発することが多いので長期の投与が必要になることもあります。
点眼薬
病院探しのポイント
・かかりつけの病院がある場合は、まずかかりつけ医に相談しましょう。
・一度症状が落ち着いても再び発症する場合があるため、アクセスの良い病院だと通う際の負担が少なく済むでしょう。
・ネコちゃんのストレスを軽減するために、アクセスの良い場所にキャットフレンドリーな病院があるか探してみるのもよいでしょう。
予防
ワクチン接種が予防策の一つです。また、猫は完全室内飼いとし、クラミジアに感染している動物との接触を避けることも有効な予防策です。
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監修
アイペット損保 獣医師チーム
アイペット損害保険株式会社
獣医学科卒業後、動物病院にて小動物臨床に従事。現在はアイペット損保に勤務。
獣医師であり飼い主/ペット栄養管理士の資格取得
アイペット損保を通じて、飼い主さまがにワンちゃんネコちゃんと幸せに暮らすための情報をお伝えしていきたいと思っています。
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