にゅうしいざん 乳歯遺残 [猫]

概要

乳歯遺残とは、適切なタイミングで乳歯が抜けずに残ってしまうことです。
猫の歯は、人と同じように乳歯から永久歯に生え変わります。生え変わりの時期には個体差がありますが、生後6~7か月を過ぎても乳歯が残っていると、乳歯遺残の可能性があります。

基礎知識

猫では犬に比べてまれです。

原因

永久歯は通常、乳歯の歯根を吸収しながら生えてきます。乳歯遺残は、この乳歯の歯根が正常に吸収されないことで起こります。

症状

乳歯と永久歯が同時に存在したり、乳歯が残っていることにより永久歯が正常に生えてこられない場合には、かみ合わせに異常が出ることがあります。
また、永久歯と乳歯の間に歯垢や歯石が付きやすくなるため、歯周病に進行しやすくなります。

猫の乳歯遺残の症状

検査・診断

歯を観察することにより診断します。

治療

乳歯遺残の治療は以下のとおりです。

外科治療
乳歯の抜歯
永久歯を損傷させないために乳歯を抜歯することが多いです。また、乳歯を抜歯することにより歯垢や歯石が付きにくくなることも期待されます。

病院探しのポイント

・かかりつけの病院がある場合は、まずかかりつけ医に相談しましょう。

・入院が必要となる場合があるため、アクセスの良い病院だとよいでしょう。

予防

現時点では予防法はありません。

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監修

アイペット損保 獣医師チーム
アイペット損害保険株式会社

獣医学科卒業後、動物病院にて小動物臨床に従事。現在はアイペット損保に勤務。
獣医師であり飼い主/ペット栄養管理士の資格取得

アイペット損保を通じて、飼い主さまがにワンちゃんネコちゃんと幸せに暮らすための情報をお伝えしていきたいと思っています。


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