ふくじんしゅよう 副腎腫瘍 [犬]

概要

副腎は腎臓の近くにある豆のような形をした臓器で、ステロイドホルモンなどの重要なホルモンを分泌しています。

副腎腫瘍には、副腎の細胞が腫瘍化して発生する原発性の腫瘍と、ほかの臓器から転移してできる腫瘍があります。

基礎知識

副腎は皮質と髄質という部分に分かれています。副腎の腫瘍は場所によって以下のように分類されます。

副腎腺腫
副腎皮質が腫瘍化・良性

副腎腺癌
副腎皮質が腫瘍化・悪性

褐色細胞腫
副腎髄質が腫瘍化・悪性良性あり

原因

明らかな原因はわかっていません。

症状

症状は副腎のどの部分が腫瘍化したかによって変わります。

副腎腺腫・副腎腺癌
副腎皮質が腫瘍化した副腎腺腫・副腎腺癌の場合は、副腎皮質ホルモンの影響で水をよく飲む、毛が薄くなる、お腹が膨らむなどの症状が認められます。

褐色細胞腫
副腎髄質が腫瘍化した褐色細胞腫の場合、特徴的な症状は少なく無症状の場合も多いですが、心拍が早くなる、息切れするなどの症状が出ることがあります。

検査・診断

エコー検査、レントゲン検査で副腎が腫れているかどうか確認し、血液検査で副腎から過剰にホルモンが分泌されていないかを調べます。

細い針を刺して中の細胞を観察する細胞診という検査をすることもありますが、副腎腫瘍の場合は危険も伴うため、慎重な判断が必要です。CT検査が必要になる場合もあります。

確定診断は手術で摘出した後に、病理検査が必要です。

治療

副腎腫瘍の治療は以下のとおりです。

外科手術
手術が第一選択となります。進行が遅いものや、症状もなく偶然見つかったものは経過観察することもあります。

内科治療
副腎からホルモンが過剰に分泌されている場合は、ホルモンを抑える薬を内服します。

病院探しのポイント

検査や治療のために設備が整っている病院を紹介されることもあります。まずはかかりつけ医に相談しましょう。

予防

残念ながら、発症を予防することは困難です。
早期に発見できるように、定期的な健康診断などをおすすめします。

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監修

獣医師 吉田茉利子
花岡動物病院

日本大学生物資源科学部獣医学科卒業後、東京大学動物医療センター内科学診療科上級研修医課程を修了。現在は花岡動物病院勤務に従事。
日本獣医がん学会腫瘍科Ⅱ種認定医。

飼い主さんにも分かりやすい説明を心がけています。
ビーグル大好きです!
小さい頃の憧れは大型犬(もしくはやまいぬ)の背中に乗ることです!


花岡動物病院ホームページ

https://www.hanaoka-ah.jp/