じょうわんにとうきんけんえん 上腕二頭筋腱炎 [犬]

概要

上腕二頭筋腱という前足の肩関節にある腱やその周囲が炎症を起こす疾患です。

基礎知識

中型~大型の中高齢の犬によく発症します。

原因

・外傷
・前足の過剰な使用
・過伸展(前足を正常以上に伸ばすこと)
・関節内の小さな骨片などによる物理的刺激

などが原因になると考えられていますが、犬では実際の原因を特定することが難しい場合も多いです。

症状

前足を引きずる、足をあげるなどの歩行異常がみられます。

検査・診断

レントゲン検査、関節鏡検査、腱のエコー検査、MRIなどで診断します。

治療

上腕二頭筋腱炎の治療は以下のとおりです。

内科療法
・鎮痛剤の投与
・安静

内科療法で改善がない場合は、外科手術を行うこともあります。

病院探しのポイント

・かかりつけの病院がある場合は、まずかかりつけ医に相談しましょう。

・状態によっては定期的な通院が必要となる場合があるため、アクセスの良い病院だとよいでしょう。

予防

外傷を予防し、前足の過剰な使用を避けることが重要です。

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監修

獣医師 西川身和

獣医学科卒業後、一般動物病院勤務、大学病院研修医勤務、動物福祉を学ぶ海外渡航などを経て、現在は動物の健康しつけ相談を行いながら、動物の健康や福祉に関する情報を発信しています。

愛猫4匹とまったり暮らしつつ、人間と動物のより良い関係づくりに日々奮闘しています。