じゃくねんせいほうかしきえん 若年性蜂窩織炎 [犬]
概要
主に生後3週齢から4か月齢未満の子犬でみられる皮膚病で、顔面での急速な浮腫(むくみ)、それに続いて発疹や膿の排出、出血が起こる病気です。
一般的に元気や食欲の低下を伴い、急速かつ激しい症状を示します。
基礎知識
ダックスフンド、ゴールデン・レトリーバー、シェットランド・シープドッグなどの犬種で発症しやすいと言われています。
原因
原因はわかっていません。
遺伝性の免疫反応が関わっていると考えられています。
症状
主に顔面、特にまぶた・唇・鼻すじで、急速に浮腫を起こします。続いて皮膚のブツブツやにきびのようなできものを作り、そこから膿の排出や出血、かさぶたもみられます。また同時に、リンパ節の腫れが生じます。
症状は激しく、痛みを伴います。皮膚症状とともに、元気や食欲が低下することが多いです。全身性に、発熱や関節痛を生じる場合もあります。
治療により予後は良好ですが、皮膚に瘢痕(はんこん)が残る可能性があります。
検査・診断
症状の出ている皮膚の一部を切り取り病理検査をすることで診断を行いますが、激しい症状と全身状態の悪化のため、検査結果を待たずに症状から仮診断を行い、治療を開始する場合もあります。
治療
若年性蜂窩織炎の治療は以下のとおりです。
内科治療
ステロイド剤の投薬
免疫反応を抑えるため、注射あるいは内服で投与します。
抗菌薬の投薬
皮膚の細菌感染が認められる場合に、使用することがあります。
病院探しのポイント
・かかりつけの病院がある場合は、まずかかりつけ医に相談しましょう。
・複数回や長期の通院が必要となる場合があるため、アクセスの良い病院だと通う際の負担が少なく済むでしょう。
予防
現時点で予防法はありません。
遺伝性の疾患と考えられているため、発症した犬は繁殖させるべきではありません。
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監修
獣医師 松本裕子
マツモト動物クリニック
北里大学獣医学部獣医学科を卒業後、北里大学大学院博士課程を修了。獣医学博士。日本獣医皮膚科学会認定医を取得。
現在は、愛知県豊橋市のマツモト動物クリニックに勤務。
犬2頭、猫3頭と暮らしています。
マツモト動物クリニックホームページ