ぜんりつせんひだい 前立腺肥大 [犬]
概要
前立腺が大きくなる病気です。前立腺は雄犬の生殖器の一部で、精液の成分を調整する働きをしています。
基礎知識
去勢手術をしていない高齢の雄犬に多くみられます。
原因
前立腺肥大の主な原因は、男性ホルモンの過剰な分泌です。
症状
前立腺肥大は症状があらわれないことも多いです。しかし、大きくなった前立腺が近くにある腸や尿道を圧迫すると、排便時にいきむ、便の形が平たくなる、排尿や排便が困難になる、血尿などの症状がでてきます。また、神経が圧迫されることで後ろ足のふらつきがみられる場合もあります。
検査・診断
レントゲン検査や、肛門から指を入れて触診することで、肥大した前立腺を確認します。詳しく診断するためにはエコー検査を行い、前立腺がんなどの疑いがある場合にはCT・MRI検査を行うこともあります。
治療
前立腺肥大の治療は以下のとおりです。
外科治療
去勢手術を行うことにより前立腺は縮小します。
内科治療
内服薬
男性ホルモンの分泌を抑える薬を使うことがありますが、効果は一時的です。
前立腺がんによる肥大は去勢手術を行っても効果はなく、悪性度が高いため治療が難しい場合も多いです。
病院探しのポイント
・かかりつけの病院がある場合は、まずかかりつけ医に相談しましょう。
・定期的な通院が必要となる場合があるため、アクセスの良い病院だと通う際の負担が少なく済むでしょう。
予防
前立腺肥大の発症には男性ホルモンが影響すると考えられるので、去勢手術を行うことで予防できます。
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監修
アイペット損保 獣医師チーム
アイペット損害保険株式会社
獣医学科卒業後、動物病院にて小動物臨床に従事。現在はアイペット損保に勤務。
獣医師であり飼い主/ペット栄養管理士の資格取得
アイペット損保を通じて、飼い主さまがにワンちゃんネコちゃんと幸せに暮らすための情報をお伝えしていきたいと思っています。
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