きんじすとろふぃー 筋ジストロフィー [犬]
概要
筋ジストロフィーは進行性に骨格筋が変性し、筋力が低下する病気です。
基礎知識
筋ジストロフィーに関与する遺伝子は多くの場合、性別を決定する「性染色体」に存在します。
そのため、発症には性差があり、雄は病気が発現しやすく、雌は原因遺伝子を持っていても症状があらわれないキャリアになりやすい傾向があります。
ゴールデン・レトリーバーなど複数の犬種で、それぞれ異なる原因遺伝子が特定されています。
原因
遺伝性の疾患です。
症状
・運動をしてもすぐに疲れる
・うさぎ跳びのような歩き方をする
などの症状があらわれます。
また、体や四肢の筋肉が萎縮し、生後6か月頃までに筋力の低下が認められます。
重症例では飲み込みが難しくなったり、誤嚥性肺炎、心不全などを起こします。
検査・診断
身体検査、血液検査、筋生検、筋電図検査などを行い診断します。
治療
根本的な治療方法はありません。
症状にあわせて、緩和療法を行います。
病院探しのポイント
・かかりつけの病院がある場合は、まずかかりつけ医に相談しましょう。
・状態によっては定期的な通院が必要となる場合があるため、アクセスの良い病院だとよいでしょう。
予防
現時点では予防法はありません。
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監修
獣医師 西川身和
獣医学科卒業後、一般動物病院勤務、大学病院研修医勤務、動物福祉を学ぶ海外渡航などを経て、現在は動物の健康しつけ相談を行いながら、動物の健康や福祉に関する情報を発信しています。
愛猫4匹とまったり暮らしつつ、人間と動物のより良い関係づくりに日々奮闘しています。