ぼうこうしゅよう 膀胱腫瘍 [猫]

概要

膀胱腫瘍とは膀胱にできる腫瘍の総称です。猫の膀胱に腫瘍ができることは比較的まれです。

基礎知識

猫の膀胱にできる腫瘍としては、移行上皮癌、リンパ腫、平滑筋腫、平滑筋肉腫(へいかつきんにくしゅ)などが報告されています。

原因

明らかな原因はわかっていません。

症状

血尿、トイレの回数が多くなる、尿のキレが悪くなるといった、膀胱炎のような症状が認められます。

検査・診断

エコー検査で膀胱の腫瘍を見つけます。尿検査も同時に行い、腫瘍細胞がないかどうか調べます。

細い針を刺して中の細胞を調べる細胞診という検査もありますが、膀胱の腫瘍の場合、針を刺すことによって転移を促すことがあると言われているので、慎重な判断が必要です。

確定診断には病理検査が必要です。

治療

膀胱腫瘍の治療は以下のとおりです。

外科手術
手術で膀胱腫瘍を取り除きます。

内科治療
膀胱炎の治療として抗生剤などを投与します。

病院探しのポイント

獣医師としっかり話し合い治療を進めていく必要があります。まずはかかりつけ医に相談しましょう。

予防

残念ながら、発症を予防することは困難です。早期に発見できるように、定期的な健康診断などをおすすめします。

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監修

獣医師 吉田茉利子
花岡動物病院

日本大学生物資源科学部獣医学科卒業後、東京大学動物医療センター内科学診療科上級研修医課程を修了。現在は花岡動物病院勤務に従事。
日本獣医がん学会腫瘍科Ⅱ種認定医。

飼い主さんにも分かりやすい説明を心がけています。
ビーグル大好きです!
小さい頃の憧れは大型犬(もしくはやまいぬ)の背中に乗ることです!


花岡動物病院ホームページ

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