ちょこれーとちゅうどく チョコレート中毒 [犬]
概要
チョコレートに含まれるテオブロミンという物質により引き起こされる中毒です。
基礎知識
中毒の原因となるテオブロミンは原材料のカカオに含まれます。そのため、ビターチョコレートやココアパウダーといったカカオの含有量が多い製品ほど中毒を起こしやすいです。
ホワイトチョコレートはカカオがあまり入っていないため、中毒になる危険性はかなり低くなります。
原因
チョコレートの材料のカカオに含まれるテオブロミンという物質を摂取することによって中毒症状が引き起こされます。
症状
症状は嘔吐や下痢のほかにも、水をたくさん飲む、興奮する、心臓の鼓動や呼吸の回数が増える、発熱などが挙げられます。
重症になると、不整脈や痙攣(けいれん)を引き起こしたり、昏睡状態に陥り命の危険もあります。
検査・診断
食べた量やチョコレートの種類など、飼い主さんの問診から、中毒量に達しているか推測します。重症度に応じて、心電図検査、血液検査などを行います。
治療
チョコレート中毒の治療は以下のとおりです。
緊急処置
食べてすぐの場合は薬を使って吐かせたり、胃洗浄を行います。
内科療法
痙攣(けいれん)や不整脈など引き起こしている症状があれば対処療法をしていきます。吸収を阻害する薬を飲むことも効果的です。
病院探しのポイント
・かかりつけの病院がある場合は、まずかかりつけ医に相談しましょう。
・緊急治療が必要なこともありますので、至急診てもらえる病院を探しましょう。
・このような緊急事態に備えて、かかりつけのの病院の休診日や夜間診療をしている病院をあらかじめ調べておきましょう!
予防
誤って食べないように手の届かないところに保管しておきましょう。
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監修
獣医師 吉田茉利子
花岡動物病院
日本大学生物資源科学部獣医学科卒業後、東京大学動物医療センター内科学診療科上級研修医課程を修了。現在は花岡動物病院勤務に従事。
日本獣医がん学会腫瘍科Ⅱ種認定医。
飼い主さんにも分かりやすい説明を心がけています。
ビーグル大好きです!
小さい頃の憧れは大型犬(もしくはやまいぬ)の背中に乗ることです!
花岡動物病院ホームページ