ねぎちゅうどく ネギ中毒 [犬]

概要

犬がネギ、タマネギ、ニンニクなどのネギ類を食べてしまって起こる中毒です。

基礎知識

ネギ類に含まれる物質によって、赤血球が破壊され、貧血を引き起こします。ヘモグロビン尿という赤色の尿が出ることもあります。
中毒を引き起こすネギの量は体質によって異なり、一口でも中毒を引き起こす可能性があります。

秋田犬や柴犬などの日本犬で発生が多いといわれています。

原因

ネギ類を食べることによって起こります。

症状

症状としては、貧血、ふらつき、粘膜蒼白、嘔吐や下痢を引き起こすことがあります。また、破壊された赤血球により血尿のような赤色の尿が出たり、血便を起こすこともあります。
症状は誤飲後数時間から数日後にかけて出る可能性がありますので、よく様子を見ておく必要があります。

検査・診断

血液検査で貧血の有無をチェックします。

治療

ネギ中毒の治療は以下のとおりです。

緊急処置
食べてすぐの場合は薬を使って吐かせます。

内科療法
解毒剤はないので、症状に合わせて対処療法を行います。貧血がひどい場合には輸血をします。

基本的には早期に適切な治療をすることで回復が見込めますが、重症の場合は̪死に至ることがあります。

病院探しのポイント

・かかりつけの病院がある場合は、まずかかりつけ医に相談しましょう。

・緊急治療が必要なこともありますので、至急診てもらえる病院を探しましょう。

・このような緊急事態に備えて、かかりつけのの病院の休診日や夜間診療をしている病院をあらかじめ調べておきましょう。

予防

犬が誤ってネギを食べないように手の届かないところに保管しておきましょう。加熱調理していても中毒物質は変化しませんので、餃子やハンバーグなどの料理の盗み食いにも注意が必要です。

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監修

獣医師 吉田茉利子
花岡動物病院

日本大学生物資源科学部獣医学科卒業後、東京大学動物医療センター内科学診療科上級研修医課程を修了。現在は花岡動物病院勤務に従事。
日本獣医がん学会腫瘍科Ⅱ種認定医。

飼い主さんにも分かりやすい説明を心がけています。
ビーグル大好きです!
小さい頃の憧れは大型犬(もしくはやまいぬ)の背中に乗ることです!


花岡動物病院ホームページ

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