犬に比べて猫で多くみられ、原因によっては完治が難しいこともあります。

口内炎の原因は様々ですが、猫の場合は猫カリシウイルス、猫白血病ウイルス、猫免疫不全ウイルスなどによる感染症が関連していることが多いです。

また、腎不全や糖尿病などの病気で体の免疫力が落ちたり、事故や熱傷により口の粘膜が傷つくこと、歯周病なども口内炎の原因となります。

口を気にする、よだれが異常に出る、口臭が強くなる、口からの出血がある、口を触られるのを嫌がる、毛づくろいをしなくなるといった症状がみられます。また、痛みにより食欲が低下する場合もあります。

一般的な症状や口の中の粘膜を観察することにより診断します。

口内炎の治療は以下のとおりです。

内科治療
抗生剤
口の中の細菌増殖が関与していると考えられる場合に投与します。

炎症止め
炎症や痛みをおさえるために投与します。

外科治療
抜歯
歯周病が原因となっている場合、抜歯をすることにより口内炎が改善する場合があります。

処置
スケーリング
歯垢や歯石の除去を行うことがあります。

口内炎そのものの治療だけではなく、原因となっている病気がある場合はその治療が必要となります。

・かかりつけの病院がある場合は、まずかかりつけ医に相談しましょう。

・複数回の通院が必要となる場合があるため、アクセスの良い病院だと通う際の負担が少なく済むでしょう。

口内炎は歯垢や歯石が原因となることがあるため、日頃から歯磨きなどを行うと良いでしょう。また、口内炎の原因となる感染症を予防するために混合ワクチンを接種することも、予防策の一つです。